新興国の金融市場見通し

新興市場見通し:主力のネット関連など中心に上値を試す動きへ

本日の新興市場は、良好な外部環境を支援材料に底堅い展開となりそうだ。昨日はマザーズ指数が約3週間ぶりに年初来高値を更新するなど、強基調は続いている。高値警戒感はあるが昨年4月高値も視野に入ってきており、上値を試す動きが期待されるところ。

 

個別では、やや手掛かり材料に乏しいなか、連日で強い動きとなっている主力のネット関連株の動向に引き続き注目。また、田中貴金属との資本業務提携を発表したフルヤ金属<7826>、美容や医療業界の取引支援に参入すると報じられている。

 

インフォマート<2492>などに関心が高まりそうだ。そのほか、電通<4324>の1月月次売上高では年明け以降の好調継続が確認され、ネット広告関連の支援材料にも。

 

決算関連では、前期業績を大幅に上方修正したゲームオン<3812>がポジティブである一方、4-12月期業績が赤字継続となったIMJ<4305>などはネガティブな印象。

 

なお、本日はウェルネット<2428>やファンコミ<2461>、ハーモニック<6324>、メイコー<6787>などの決算発表が予定されている。

FXにかかわる最新の為替情報

ユーロにかかわる最新為替相場(FX)の情報。欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのウェリンク・オランダ中銀総裁は、急上昇している輸入物価の影響でユーロ圏には明らかにインフレリスクが生じているとの認識を示した。マーケット・ニュース・インターナショナル(MNI)が10日、総裁の発言として報じた。ウェリンク総裁は「全てを考慮すると、インフレがECBの目標水準と一致して推移するという基本シナリオは、依然妥当だ。ただ、私見では、現時点で上向きリスクが生じていることは明らかだ」と述べた。